笹ヶ峰

笹ヶ峰

1859.5ｍ

２０１２年５月１日

 

旧寒風山トンネル南口の少し先にある林道を１０分ほど走れば

笹ヶ峰南尾根からの登山口がある土砂捨て場に着く。

笹ヶ峰と名が付けられただけの事はあって最初から背丈を越す

霧雨で濡れたスズ竹の中をかきわけて行く。

 標高１４００ｍほどからモミやブナの大木が現われだし、やがて

リョウブやヒメシャラ、そして次にはダケカンバと植生が変化して

いくとともに笹の丈も腰高そして膝丈にと低くなってはくるが刈り払わ

れていないので歩き難い

コメツツジが点在するだけの笹原になると吹き上げるガスの

彼方に山頂らしき姿がおぼろげながら現われだし、やがて

山頂にたつ案内板が見えてきた。

登山口から２時間２０分で笹ヶ峰に着いたが山頂はすごい風だ。

蔵王権現が祭られている石鉄神社お社の陰で風を避けて

昼食を済ました後、寒風山への稜線を偵察にいったが風が息を

するときには体が浮きそうになる、寒風山まで一時間半位かかる

笹ヶ峰との鞍部では風雨が収束してこれ以上の強さが予想される

予定は寒風山を経て桑瀬峠へ下り周回するつもりだったが

あきらめ引き返すことにした。

雨で展望は楽しめなかったが霧の中にブナの大木が

立ち並ぶ幻想的な眺めも雨空ならではの光景だし

灰色の背景で雨に濡れた柔らかなアケボノツツジのピンクの

花も、これはこれで趣があるものだ。

帰路はぬかるみで滑らないようにゆっくり下ったりアケボノツツジを

間近に見るため寄り道したため２時間、天気がよければ１時間半

くらいで下山できるのでは。