八早山~大森山 [2010年の山]
2010年12月26日
八早山~大森山(冬越峠から)
中内集落から見た八早山
先週に続きkamokamo隊M隊長と南の山に行く。
当初墓窪峠から山姥岳、ボタモチ山、平家平に周回し
蝉谷に降りる予定だったが天気予報が降水確率50%
で山間部は雪の予報だったため八早山・大森山に変更。
ここは、この夏に白久から向かったものの、あまりの暑
さに途中から引き返した山でリベンジとなった。
GPSトラック図 白久からのトラック図も併載
国道195号線、新西宇トンネルを過ぎ栩谷口より橋手前を
右折し中内に向かう、集落入り口の道路脇に駐車、ヘヤピン
里道を辿ると尾根に上がって行く踏み跡があったので
ミツマタの生い茂ったザレ場を左手に見ながら登って行
ったが踏み跡が消えたので、そのまま標高点1141mの
ピークに向かって支尾根を上がる。
稜線上は背丈をこすスズタケのブッシュもあるが刈り払わ
れているので助かる、刈り払いが無ったら相当難儀したこ
ことだろう。、
八早山山頂はスズタケのジャングルの中、展望
はまったくないが風が遮られ冬場の休憩は助かる。
三等三角点 点名 北野 1224.83m
八早から大森への稜線は桧や杉の植林地の中を歩く
アップダウンが少なく歩きやすいので高速道路状態だ。
左手前方に大岩を背に建てられた作業小屋が見えると
P1045mの鞍部地点で白久からの道が確認できる。
ここからは水平道で次ぎのピークをかわし防火帯で稜線
に復帰、再び東に稜線を進むと尾根歩きの途中としか思
えぬ平地に山頂標識が立っていた。
三等三角点 大森山 1093.88m
帰路は稜線を忠実に辿り往路でかわしたピークの先で
四等三角点 下屋地 1065.26mを確認
冬越からの下山道は途中で間伐で放置された倒木に覆われ
はっきりせず、支尾根を西に下って行くと峠道らしき踏み跡に
出会う、この道は地形図に出ていない三つ又や二又の沢筋が
現れ三度ほど沢を渡る、沢を離れるとザレた伐採跡に出てくる
ので巻いて行くと登る際に見えていたミツマタの繁るザレ場に
戻り着いた。
地形図に載っている中内から冬越への道は途中で大きく
崩落して途切れていたり、間伐した材や枝葉で歩きにくい
それに栩谷川が増水していれば橋がないので渡渉ができ
ない。ピークハントを目指すなら和無田や白久からが歩き
やすいだろう。
登山口・・2時間・・八早山・・1時間・・大森山・・1時間・・八早山
・・35分・・冬越峠・・1時間30分・・登山口
御朱印谷山~猪山~池野河山 [2010年の山]
御朱印谷山から池野河山
2010年12月18日
久し振りにkamokamo隊M隊長と南の山に
行く、いつも自転車で鍛えた俊足で山を駆け走る
M隊長に合わせていくのは大変なのだが、足首の
調子がイマイチらしいので今日はちょっと楽かも。
池野河山から見た御朱印谷山
高知との県境、四足峠トンネル間近の千本谷林道に入る。
駒背峠に向かって上がっていくとヘヤピンカーブがある、丁度
御朱印谷山と池野河山との鞍部の直下付近になる。
林道延長工事の土砂捨て場になっている谷の右側尾根に取付く。
天気予報は晴れだったのだが雲がかかり少し白い物がチラつく
ルート断面図
急傾斜で手足を使い這い上がらねばならぬ尾根を
我慢しながら150mほど上がると鞍部に向かって巻いている
植林作業用の踏み跡に行き会ったのでそれを辿っていくと
重機の音が聞こえ出し、林道の工事現場に出てきた。
これから向かう猪山
途中、伐採現場があり赤城尾山方向が望まれた。
工事中の林道をしばらく歩くと延伸中の林道が横ぎっている
鞍部に着いた。そこから真北に猪山への稜線に取り付く。
猪山への途中には崩落した痩せ尾根が2ヶ所あり。
以前はスズタケを潜っていかねばならぬ藪こぎの箇所が
続いていただろうが、ほとんど枯れて歩き易い。
御朱印山手前の広い尾根に園芸用の緑色の支柱が
幾本も林立している、何かと思っていたら桧を植林した
際の支柱だったようだが育っている桧はほとんど無し。
御朱印山は地図でも解るが目立たない稜線上の小ピーク
の様相、山頂も狭く雑木が生い茂り展望はよくない、僅かに
北方面が開いて北川集落と南川への踏み跡が確認できる。
三等三角点 御朱印谷山 1283.21m
山頂から元来た道を引き返し、今度は南に池野河山への
稜線に向かう。途中、工事現場事務所に温度計が架かってい
たので見てみると1,5度、手がかじかむ位寒かった訳だ。
40分ほどで着いた池野河山では晴れ間になり風も無く、雑木が
葉を落としているので展望が得られ快適、30分以上山座同定し
ながら過ごす。真北に新九郎山、次郎笈。その手前左に石立山、
右は平家平や青ノ塔。南には高ノ河谷を挟んで西又山から甚吉森
湯桶丸の稜線、真東に石原丸その後ろに神戸丸が頭をだしている。
三等三角点 池野河山 1218.02m
帰路は相談の上、稜線伝いに駒背隧道に向かって
下ることにしたが鞍部でまたも林道工事に出会う。
駒背側からも道を延ばしている。丁度そこで駒背
峠からの単独者と出会う、こんなマイナーな山で
歩いている登山者に出会う事は思っても無かった
のでお互いにびっくり。ここで予定変更しこの先に
あった営林作業道で下り、それが途切れた後は
植林地の中を千本谷林道に向かって下って行ったら
うまい具合に擁壁の切れ目に降りることができ、
林道を歩いて午後2時前に駐車地点に帰りついた。
駐車地点・・60分・・鞍部・・55分・・御朱印谷山・・45分・・鞍部
・・40分・・池野河山・・75分・・駐車地点
ルートについてはkamokamo探検隊プログにて紹介されています。
http://kamokamo21.blog56.fc2.com/blog-date-20091020.html
林道の延伸工事が終われば、これらの山も短時間でピークを
踏めるお手軽な山になってしまうのだろう。寂しい限りだ。
雪彦山 [2010年の山]
雪彦山
2010年12月5日
以前より目をつけていた姫路の雪彦山に行って来た。
標高は1000m未満の山だが福岡の英彦山・新潟の弥彦山と
ともに日本三彦山と言われる修験道の山で関西では岩登りの
メッカとして有名らしい。
賀野神社からの(通称)雪彦山
この山は洞ヶ岳と言うらしく一番高い大天井岳とその右に
ちょっこと頭を出している不行岳、その前の三峰山と神社
のひさしのところに見える地蔵岳の四つの岩峰を総称する
と言うからややこしい、さらに大天井岳が(通称雪彦山)と
なって、こちらの方が有名だったり、洞ヶ岳・鉾立山・三辻山
を総称して雪彦山とする解説もあってと更にややこしい。
バンガロー村のある登山口前に駐車
料金は500円になっていたがシーズンオフなのか、たまたま
不在なのか管理人不在なのでそのまま出発、尾根コースは
直ぐに岩が出てくる、いきなりの急登でとっぱちよりキツイです。
順路はいたるところにペンキでマーキングがあるし標識も完備
している。しかしこれらの標識でのNTT携帯OKはムーバ時代
のなのかFomaでは圏外、めずらしいことにソフトバンクだと
通話が可能だった。
ひさしのように張り出した出雲岩、祠があって役の行者
を祭ってあった、頭上には岩登りのロープがあちこちに
垂れ下がって壁面には踏破した者がスプレーで名を記
してある。ここは今フリークライミングで挑戦されている
らしい。
セリ岩
ザックを擦りますがどうにか前向きでも通過できます。
右側に巻き道もあり。
ちょっとした鎖場やロープ場が次々と現れ馬の背の岩場など
を越えて山頂に、標識には名峰雪彦山になっているが、前述
したように、ここは通称雪彦山で本来は大天井岳らしい。
山頂より三角点がある山へ尾根道を行く、天狗岩を越すと
ごく普通の山道で三角点のある山頂も周囲が植林地の
ありふれた山だ。ここの三角点は---
四等三角点 点命雪彦山 915.15m
地形図などはここを雪彦山としているが展望がある訳でなし
大天井岳を雪彦山としているのも無理からぬ事です。
ここからさらに鉾立山に行くかとも思ったが周回するとメインの
地蔵岳へが登りになるため天狗岩まで引き返し旧下山道に入る。
旧下山道はいきなり鎖場、ロープ、鎖場の三連続。ちょっと
足が懸らず腕だけの箇所がありました。
№1の鎖
№1の鎖を降りさらにロープ場を下ると№2の鎖
鎖場を過ぎザックを置いて地蔵岳に登る、頂上には
クライミングのボルトがあちこちに打ち込んである。
よくもまぁこんな岩壁を登るもんです。
地蔵岳の岩壁
地蔵岳を降りると谷筋になり、あちこちの濡れて
滑りやすい岩の上では補助ロープが張られている。
虹の滝で新旧の下山道が合流、ここからは滑り易い
谷筋を嫌い賀野神社からの参道を使い大曲から
出合を経て登山口に帰った。
所要時間4時間半
登山口・・1時間・・出雲岩・・30分・・大天井岳・・45分・・雪彦山
40分・・天狗岩・・30分・・地蔵岳・・20分・・虹の滝・・40分・・登山口
天狗岩 [2010年の山]
天狗岩
徳島県内の同じ名前を持つ山を巡っている、なかでも
多いのが天狗の名だ。今回行ってきたのは「天狗岩」
岩になっているが標高は815m、地形図に山名として
その名が記されている、れっきとした山だ。
海川の星越トンネルから取り付く、草むした石段を上がると
峠までは崩れてはいるが石が積まれた峠道が残っている。
20分ほどで峠に着く。
尾根を切り通した峠には小さな地蔵尊が鎮座している。
峠からは南にまっすぐ尾根を行く、上那賀と木頭の町界に
なっているし痩せ尾根が続くので迷うことは無い。
鹿避けネットを過ぎると急登になりやがて左方向に大岩が
見えてくる、これが天狗岩。峠からゆっくり行っても一時間
ほどの距離だった
山頂には小さな祠があり、大きな松の木があるものの、その
幹越しに展望が得られ東には高峠山や高野山、北西には
源蔵の窪や古堂山越しに木頭三笠も見える。
これで祖谷の「天狗塚1812m」と「マドの天狗1245m」
落合の「滝下の天狗1445m」山城の「天狗岳1070m」
と天狗の名がつく山は5座となった。
後は小屋平の「天狗岳750m」を残すだけ。
天狗の名をつけている山や峰は、県内外を問わずいずれも
尖峰だ、やはりその三角錘の険しい格好が天狗の住処に
ふさわしいと古の人々が思ったのも無理からぬ事だ。
この後、峠に50分程で戻りここまで来たついでに峠を
挟んで北に見えていた源蔵の窪と古堂山に向かった。
奥大山(矢筈ヶ山) [2010年の山]
矢筈ヶ山(大矢筈・小矢筈)
裏大山の紅葉をと思いながら、もう11月の下旬となり
時期を逸してしまったが、雪で通行止めになる前にと
小矢筈と甲ヶ山の岩場狙いで奥大山に行った。
蒜山ICで高速を降り、風の家で昼食用に蒜山おこわを買い込み
大山スカイラインで地蔵峠を目指す。途中の鬼女台では烏ヶ山と
その奥に早くも雪化粧をした大山、反対方向に目を転ずると蒜山
高原が雲海の中だ。
地蔵峠で左折し真一直線の道を一向平(いっこんなる、と読むらしい)
に向かう、正面に大山、右手に今日登る予定の矢筈ヶ山と甲ヶ山の
山並みが続いている。天気は水平線は霞んでいるが雲は無く快晴
大山滝吊橋を渡る
30分ほど歩くと大山滝
キャンプ場から2時間ほどで大休峠避難小屋に着く
ユートピア小屋と同じような造りでトイレもあるようで
中もキレイです。ここに来る手前に塩ビパイプから
チョロチョロと水が出ていたのが水場と思われる。
峠から真東に笹原の尾根道を1300mピークに向かう
日陰に溶けずに残っていた程度の雪がだんだん多くなり
雪道になってくる。南を見ると地獄谷の向こうに烏ヶ山や
野田ヶ山に隠れていた大山の南壁が再び見えてくる。
この方角からだと鳥が羽を広げたように烏ヶ山が見えます。
雪があったため峠から1時間の予定だったのが30分オーバーで
矢筈ヶ山に着く、ここは一等三角点で 二子山 1358.43m
右が小矢筈、左が甲ヶ山
切り立った尖峰と言うにふさわしいピークの小矢筈ですが
登るのは楽、矢筈ヶ山から小矢筈は15分ほどだった
ピークからは水平気味に痩せ尾根が10mほどあり
そこからは甲ヶ山に向かって道が落ち込んでいます。
小矢筈から甲ヶ山へは1時間以上は要すると思われる
滝見物でのんびりしたり、雪で時間を喰ったため甲ヶ山は
諦めてここで引き返した。
帰りは関金から犬挟峠で蒜山に回り、B級ご当地グルメの焼きそば
を夕食にと思って3軒ほど回ったものの、公認店マップでは21時と
なっているのに何処も閉まっている、ひるぜん焼そば狙いの方は営業
時間に要注意です。
善棚、東善棚 [2010年の山]
矢筈山~黒笠山
矢筈山山頂から東に矢筈~黒笠山の縦走路に入る
矢筈から善棚、東善棚、黒笠山へとピークが並びその
奥は赤帽子山、右手には丸笹山が霞んで見えている。
黒笠山まで3.3km,林道(白井集落)まで6.9kmの標識が
指し示す踏み跡が縦走路の入り口、笹原の中を下っていく。
南に切り立った崖をもつピークが善棚
時には肩までの高さの笹薮を掻き分けて行くと
膳棚北側の巻き道に標柱が立っている。
やがて尾根を塞ぐ大岩が現れるので左に巻いて行く。
この大岩の箇所以外は尾根か
その西脇を忠実に東に辿って行けば大丈夫。次に見える
ピークが東善棚。ここもそれを示す標識等はなく背丈ほ
どの岩があるだけ、ここには北に向かって尾根道があるが
一宇の木地屋に向かって行く道で、かって道迷いで
防災ヘリの出動があったのがこの辺りでは?黒笠山
へは南東に伸びる尾根筋を行くが以前に、この先の
鞍部まで黒笠山側からきているのでここまでで良しと
して引き返した、矢筈山から約1時間半の距離だった。
法螺貝の滝コース(剣山~一の森~槍戸山周回) [2010年の山]
剣山法螺貝の滝コース
法螺貝の滝コースで剣山から一ノ森、槍戸山へ周回
スーパー林道おおぼら橋の袂にある登山口から法螺貝の滝を
目指す、ざれた悪路の左岸を15分ほど歩き渡渉する、次は右岸
を高巻きにして進む、崖道なので紅葉に見とれず注意して歩く。
地蔵岩の名がつく大岩を過ぎると川に下りて行き虎テープが現れ
る。まっすぐに道は続いているが次郎笈谷への道なのでここは
テープを潜り対岸に渡る、その先が滝の入り口、大岩の下には
戒名らしき名が彫られた丸石がある。
そこからは滝が良く見えないので、沢に倒れ落ちている倒木
を伝って対岸に渡ると全貌が見える(ネットには、見えている
のは下段で滝は15m、15mの2段になっているとの記事もある)
ここまで約1時間半
滝の入り口に帰り、樅の林の中を上がっていくと
すっかり葉を落としたダケカンバの林になり
やがて笹原へと植生が変化していく。
午前中は雲一つ無い晴天、左に次郎笈、右手には
白骨林や一ノ森から槍戸山への稜線が望める。
やがて鉄塔が頭を出し測候所跡地に至る.
滝からは約1時間半だった。
一ノ森からは南へクマササの中を稜線伝いに槍戸山に向かう
ここも新九郎山~平家平~青の塔の山並みや高丸山に続く
剣山山系の山々、振り返れば次郎笈、剣山とその間に三嶺と
素晴らしい展望が広がる。約30分で4等三角点のある山頂だ
ここまでは展望を楽しみながら歩けばいいが槍戸山からは
注意がいる、まず急な崖道になっている岩のロープ場を下る。
平坦な尾根になると大岩が現れそこを右に巻いて行き、ここ
からは進路を東南にとる、杉林の中に入ると急な下りになり
道が不明瞭になるのでアングル杭を辿り東へ進む、支尾根に
乗ると道が明瞭になりやがてスーパー林道に降り立つ。
槍戸山からは約1時間半、後はスーパー林道をのんびりと槍戸峡
の紅葉を眺めながら30分ほど歩くとおおぼら橋に帰りつく。
石鎚山 東稜コース [2010年の山]
11月2日
石鎚山 東稜コース
前回、瓶ヶ森林道で雨だったため断念した東稜コースにリベンジに出
かけたのだが、またしてもトラブル、寒風茶屋駐車場に伊予冨士登山
口手前での工事規制の告知が出ている、前月24日は日曜だったし今
回も本来は3日祭日の予定だったので工事の事が全く念頭になかった。
待ち時間と土小屋までの所要時間を考え西之川に廻り成就の参道コ
ースから土小屋コースに取り付くことにしてUターン。
成就からの石鎚は霧氷で山頂が白くなっている。
二の鎖からトラバース道で土小屋コースに向かい東稜基部の
休憩ポイントから尾根筋に上がる。矢筈岩では雲の切れ間から
青空が少し覗いたのだが。
南尖峰に取り付く頃からガスが濃くなりだし、風も出てくる。
南尖峰ではすっかりガスに巻かれ稜線の木々は霧氷で白く
岩からはツララが垂れ下がっている、寒いです。
このコース、晴れていれば高度差があり下を見たらちょっと
怖いのでしょうが足元の景色なんかまるで見えません。
天狗岳まで来てガスが薄くなるのを待ったが、この程度が精一杯
最後の鎖場を這い上がり弥山着
このコース、来春の墓場尾根にアケボノツツジが咲く頃
再訪したいものです、但し晴天で暖かい日に。
伊予冨士~瓶ヶ森 [2010年の山]
伊予冨士~瓶ヶ森
2010年10月24日
石鎚山の紅葉を東稜コースから眺めようと企ていたものの
天気が良さそうな土曜日が所用で駄目、日曜日の午前中が曇り
の予報だったので望みをかけて出かけたのだが高速道から見え
る山並みには灰色の雲がかかっている。寒風茶屋まで上がってきた
が瓶ヶ森林道は小雨交じりのガスの中、石鎚山は諦めたが折角
ここまで来ているので林道沿いの山を歩いてから帰ることにした。
まず伊予冨士と東黒森に上がり、主谷分岐で林道に下り車で
瓶ヶ森登山口に移動。
瓶ヶ森へはまだ歩いていない鎖道から男山に上がったが
鎖場では岩は雨で滑るし鉄輪の中に靴が入らないので最
後の2mほどはパス
展望があれば氷見二千石原の笹原が眼下に広がっているんでしょうが
雨足は強くなり遮るものの無い女山では突風で身体がよろめき、それど
ころでありません。風を避ける為、早々に西黒森への縦走路に向かう。
強風で黄葉した葉が次々と吹き飛ばされ登山道は枯葉ロード状態
後日、石鎚山頂小屋のプログを見ると山頂では暴風だったらしく、この
風で石鎚山頂付近の紅葉は吹き飛ばされ、もう終わりでは?
石墨山、皿ヶ嶺 [2010年の山]
2010年10月17日
石墨山、皿ヶ嶺
新居浜太鼓祭り
松山道を川内ICで降り国道494号線で南下、国道沿いにある
唐岬の滝入り口に駐車
登山口からの林道は木材搬出中のため重機のキャタピラーに捏ねられ
ドロドロ、案内標識はなく、ぬかるんだ地道を20分ほど歩くと脇道が
あった、GPSで確認すると東温高小屋が近いのでこの道を行ってみると
すぐに割石峠の標識が現れた。後で確認したところ名前の由来になって
いる二つに割れた石がある峠はさらに黒森峠側に進んだ処だった。
尾根への急登を上がりきると展望が開ける。笹原のなかを
白猪方向に踏み跡が続き市街地が望まれる
標識に従い南東方向に進む、前方にピークが見えるが石墨山はまだ先
コブを2つ越え、岩場まできて、その先に見えるピークが石墨山だった。
御目当ての石鎚連峰は北から尾根を吹き上げる雲に阻まれ見えず
切れ目を待って写真を撮ったが、どれが何処やら霞んでわからず。
車まで帰ってきて、案内板に唐岬の滝まで500mと
あるので往復半時間くらいだろうと寄ってみることに
した、5段に分かれた滝でもっと紅葉が進めば見応え
があるのかも、ゆっくりと眺めるなら駐車場からの往復
所要時間は一時間は必要。
元来た道を川内ICまで引き返し、今度は皿ヶ嶺のある上林森林公園
に向かう。登山口の風穴前に駐車、良く整備されたハイキング道を行く
1000m程の高度にもかかわらずブナやミズナラの大木が目につく
花も石墨山とは違いハガクレツリフネソウ、アキチョウジ、シロヨメナ、ノ
コンギク、ジンジソウ、オタカラコウ(メ?)、アキノキリンソウ、モミジガサ
等と花期は過ぎてはいるがまだまだ色濃い、松山市内から短時間でこ
のような山があるとは羨ましいことです。
愛大小屋の前に広がる竜神平の湿原(というより今は草原か)
小屋も綺麗に補修されて清掃も行き届いて小屋泊まりでも
テント泊にでもしたい場所です。
この山は珍しく登山道の脇に三角点が埋まっている。
そこから250m先が山頂の広場、ここからも石鎚連峰が見える
らしいのですが雲が多くここでも十分な展望は得られず。
帰りは尾根コースで下ったが植林帯の中を歩くので元の道を
帰った方が良かったかも。
帰路、新居浜太鼓祭りを見に新居浜に寄ってみたのですが
本番には間に合わず、太鼓台を見るだけだった。
由布岳 [2010年の山]
由布岳
6時半に正面登山口の駐車場に着いたが多くの車が概に駐車ずみ
カヤトの草原を行く、独立峰の由布岳は豊後冨士とも言われるだけ
あって、なかなかいい姿をしている。
樹林帯を抜け西登山コースと合流する合野越ではきれいな円錐形を
した山飯盛ヶ城が目の前に見える、しばらく潅木の中をつづら折れの
登山道を何度となく折り返していくとやがて視界が得られ雲海の下に
由布の町並みが広がる、もっと早く登っていれば由布盆地をすっぽりと
雲海が覆っていただろうに、少し残念。
登山口から2時間ほどで鞍部のマタエに着く、ここからまず最高峰の
西峰に向かう、カニのタテバイやヨコバイのミニミニ版のような岩場を
越して山頂に。遠くに見えるのは久住だとは思うのですが。
ここの三角点は一等三角点 油布山 1583.26m
このまま右回りにお鉢巡り、尾根筋は通行禁止になっている
一旦岩場に下り登り返すと西峰、こちらは1582mとほぼ東峰
と同じ高さ、マタエから西峰へ次々と登っていく人が遠望できます。
一周してマタエに帰り、登ってきた道を引き返す。連休なのか
アクセスがよく手頃なのか登山客とひっきりなしにすれ違い挨
拶に忙しい、山ガールもいれば小さな子供連れのファミリーも
多い、しかしサンダル履きの子供がいたのには唖然。
昼前の11時50分に登山口に帰る、湯布院で温泉とか別府で
とか言いながら結局皆さん明日は仕事なので14:00のフェリー
で帰ることになり温泉には入らずじまいで勿体無いことをした。
傾山 [2010年の山]
傾山
連休は高知の方達と鹿島槍ヶ岳の予定だったが
肝心の天気が長野地方の週間予報では傘のマーク
そうこうするうちに降水確率70%にもなってきたので
間際になって急遽、反対方向の九州の山に変更なった。
9日は移動日。徳島道、松山道を乗り継いで九州臼杵
行きフェリーが出る八幡浜で皆さんと合流。
初日の宿は傾山登山口近くの廃校になった校舎を活用
した地元の公民館ともなっている施設、企画したAさん
こんなレアな場所をよく見つけたものです。
翌日、九折鉱山跡の登山口から登る予定で向かったが
分岐を見過ごし林道出会いの登山口からの登りになる。
(上の写真の登山道案内図でゲートと表示されている
林道と登山道の交点)。大白谷コースとの合流になる
三方向からの尾根が出会う文字どうり1171mの三つ尾
までは急登の連続、ヒメシャラが目立つ尾根筋を半時間
ほど歩くと水場コースと坊主尾根コースの分岐。尾根コースは坊主
といわれる岩峰のアップダウンが続き何箇所か岩場を乗り越えねば
ならないワイルドなコースだが、この坊主尾根が傾山のメイン。
写真はネットで6mチムニーと紹介されている岩場
三峰?から撮った上の写真で左端のコブがネットで日本昔話の「吉作落とし」
の舞台としてよく紹介されている吉作坊主と思われる、垂直に切り立った崖の
どこかでイワタケを採っていたのでしょうが、こりゃ降りてきた綱がなければ
とても攀じ登っては帰れないです。
傾山山頂1602m、このまだ先に展望の良い岩場があります。
九折越に向かう途中で振り返った山頂の姿なのですがどちらが
山頂なのでしょうか?これを前傾、後傾と紹介している方もいるの
ですが、坊主尾根も二つ坊主三つ坊主もあれば兄坊主、弟坊主
さらには1峰、2峰、3峰としている記事もあり、いったいどれが正し
いのか?きちんとした案内板が欲しいものです。
GPSの軌跡と地図
寒峰 [2010年の山]
落合峠~落禿~前烏帽子山~寒峰
落合峠から少し入った地塘袂に立つ標識には寒峰まで4.7km
とあるが帰宅後GPSのデーターで見た沿面距離は約5.5km
以前から気にはなっているのですが山でよく見る標識の距離とか
はどのような方法で計測しているのでしょうか?
落禿までは爽やかな秋風に吹かれながら快適な尾根道歩きが楽しめるが、
鎖場を下り樹林帯を抜けると尾根道にはススキが背丈を越して茂っている。
落ハゲの三角点 三等三角点 点名落禿 1683.24m
秋風にそよぐススキの稜線を行く。
前烏帽子山が正面に見えて来たが、だんだんと笹が濃くなり登山道を
覆い足元が見えなくなってきた、雨具のズボンはびしょ濡れ。
前烏帽子を過ぎると登山道を隠している胸高までの笹を掻き分け
ながら進まなくてはならない、特に下りでは前日の雨で濡れて滑り
やすくなっているため隠れた石や木の根に注意して慎重に歩く。
寒峰頂上から歩いてきた尾根道を振り返る
頂上三角点は2等三角点寒峰 1604.56m
アップダウンの連続で下りでは滑らないようゆっくり
歩いたため8時間近くと思いの他時間がかかったが
行きかう人もおらず、のんびりと稜線散歩が楽しめた。
花のほうは秋とあってアキノキリンソウやリンドウが
中心、注意していればセンブリの小さな花も見える
ノコンギクやムコナらしきキクの仲間も目につく。
蒜山三山縦走 [2010年の山]
蒜山三山縦走
2010年9月19日
「上蒜山8合目から大山と烏ヶ山、手前は皆ヶ山か?」
槍ヶ岳で下山中、雨で濡れた木の根で滑った拍子に肩を挫き
右手を上に挙げようとすると未だに痛みます。こりゃ当分、山は
駄目かなとは思ったものの連休とあって皆さんあちこちに行かれ
ているようで、出かけないのはちょっと寂しい。ハイキングコース
なら手を使うことはないだろうと、お話があった高知のグループに
便乗させていただき蒜山の縦走に出かけた。
上蒜山スキー場の駐車場に車を置き、タクシーで犬挟峠へ。
下蒜山登山口の案内板では縦走の所要時間は5時間40分、休憩
昼食を考えると6時間半くらいだろうか?
鎖場が何箇所か点在、特に急な登りではないので使うことはなかったが
山自体が火山灰の土質なので雨だと、たちまち泥になり、ぬかるんで
滑りやすそうだ、その点このコースは登りより下りが気をつかうのでは。
笹原の稜線ではススキが穂を出し、すっかり秋の風景なのですが
実際は「暑い!」です。時折、木陰では谷から吹き上げる風に助け
られますが、爽やかな秋風には程遠い天気で服はすぐに汗でびし
ょびしょ。1、5リッターもあれば十分だと思った水がどんどん減ります
凍らせたオヤツや冷えた林檎を皆さんから頂き助かりました。
감사합니다 (カムサハムニダ)。
中蒜山頂から見える麓の蒜山高原の観光スポットにはどこも沢山の
車が駐車して賑わっている様子ですが、山は連休だというのに思い
の他少ない人出、北には日本海が霞んで見えますが壱岐の島は?
大山は上蒜の陰になって見えず桝水高原が上蒜山の左側に覗いて
います。右側には紅葉シーズンになったら行きたい矢筈ヶ山や甲ヶ山
が見えるはずなのですが、どれがどれやら。
中蒜山頂、後方は上蒜山
上蒜には人影なし三角点へはヤブ道で皆さん、すでに行ったことが
あるし私もどうでもいいのでパス。1,1kmある牧場内の歩きが敬
遠されるのか、樹木で展望がイマイチな上蒜山だけに登る人が少
ないのかすれ違う人は少ない、南西尾根になってようやく隠れてい
た大山がその存在感のある姿をあらわす。やがて杉の造林地にな
りそこを抜けると牧場、牛の姿がない百合原牧場?の地道をトボト
ボと15分程歩き車に帰って来た、犬挟峠から登り始めて約6時間。
雨があった後ならズルズルになりそうな登山道で、やばかっただろうが
右手を使う事なく 無事帰りつき。国民休暇村のラドン温泉で汗を流し、
帰路に。連休とあって米子自動車道も高松道も一車線区間では渋滞続
きだった。
槍ヶ岳 [2010年の山]
2010年9月9日~12日
槍ヶ岳
一日目 上高地より槍沢ロッジ
2日目 槍沢ロッジ~天狗原~槍ヶ岳(槍ヶ岳山荘)~大喰岳
3日目 槍ヶ岳山荘~新穂高温泉
M氏の同僚3人と一緒に槍ヶ岳に行く。
コースは名神、東海北陸自動車道で飛騨清見から高山に入り平湯に至る
距離約500km 所要時間約7時間半の往復で
槍ヶ岳へは一番ポピュラーな上高地から梓川沿いに槍沢ロッジを経て
槍ヶ岳山荘に至るルートで、帰りは飛騨乗越から右俣谷沿いに新穂高温泉
に下ると云う丁度、槍ヶ岳から南に伸びる穂高連峰をはさみこむルートになる。
事前の天気予報は日曜に傘マークが出て降水確率60%、その前後
の日も40%と条件は悪いが初日から雨なら撤退もありと言うことで
出かけたが、なんと2日目、本番の槍ヶ岳は雲一つ無いベストな状況
だった。
いつも気になる山小屋の混雑も泊りが土日ではあるが夏山は終わり
紅葉シーズンには、まだまだ早いし連休前でもあるのでそんなに人は
多くないだろうの思惑どうり槍沢ロッジも槍ヶ岳山荘も不愉快な思いを
することなく過ごせた。
雲一つ無かった天気も夕方から曇りだし、大喰岳ではガスの中
夕刻からは雨になり三日目の下山は雨の中、雨具を着ている暑
さで体力を消耗したのか注意力散漫になり途中、木の根で滑って
転倒、肩を打つと云うおまけも、あったが天狗原からの槍も拝めたし
山頂では360度の展望、富士山も見えたとあって、満足のいく山行
だった。
Googleアースで5分毎の軌跡をプロット
ついでながら、同行のS君の服装は綿混のTシャツにGパン
靴はズック、雨具はビニール合羽、と普段の服装。それでも
吹き飛ばされそうな稜線を歩いても大丈夫とあって、吸水速乾
だ透湿防水だ、ビブラムソールだなんて、揃えるのはなんなんでしょうか?
クロッグのサンダルで登っている人もいるし、ペットボトルさえ持っていない
トレランの人も見かけるし自分の格好はオーバースペックかなと考えさせら
れます。