剣山 [2011年の山]
剣山
今月は南の山々に行っていたが山頂から眺める剣山が行く
たびに白くなってくる、もうだいぶ雪が積ってきただろう、丸笹山
辺りで雪を楽しもうかと。夫婦池まで来てみたが今年はまだ
積雪が少ない、予定を変え剣山に行ってきた。
一宇に入って車のモニターでは外気温の表示は2度
葛篭堂を過ぎてから日陰に雪が現われ出し、
第4ヘヤピンからは積雪路面になってきた。
夫婦池を過ぎた展望所からは真っ白になった次郎笈が姿を見せる。
見ノ越の駐車場には平日とあってか香川ナンバーの車1台のみ。
外気温は―2℃
土日は天気も良かったので雪山を楽しみに、ある程度の登山者が
来ていたのだろうが、昨夜に降雪があったようで雪上についている
踏み跡は鹿と先行者一名の足跡だけ、それも西島駅からの尾根道
からは無く、新しい雪の上に踏み跡をつけて行く。
冬だと空気が澄んでいるし、今日の天気は頭上に雲一つない
ブルースカイとあって、三嶺がくっきりと見えている。
刀掛からは 丸笹山、赤帽子も真近に見えるし眉山や徳島市街だけ
でなく淡路島や紀伊水道を隔てて和歌山らしき山並みもはっきりと遠望
できる。この展望の良さも、また冬山の醍醐味の一つだろう。
気温は氷点下6度くらいには、なっていると思うが風がまったくないので
寒さは感じないし、雪も深くないので快適に登っていける。
剣山荘まで上がってきたら小屋の脇についている温度計は
マイナス9度になっていた。
誰もいない山頂からは次郎笈に、こっちにも来なよと呼びかけられたが
今日は丸笹山辺りのつもりで、ゆっくり出かけて来たのでまた次の機会に。
西山~折宇谷山 [2011年の山]
西山~折宇谷山
2011年12月10日
国道195号線、那賀町木頭の栩谷口より廃村となっている
中内に向かい。集落跡の最終地点に駐車。
そこから栩谷川の支流に沿って水平道を進み、一旦沢を渡ると
登りが始まるが、標高差400mを一気に直登とあってキツイ。
二つこぶのピークの南端に一旦上がり、北へ登り返せば
4等三角点 点名 中内 1105.8mのあるピークに着く。
北に50mほど下ると、再び尾根を西山に向かって標高差300mほど
の直登が待っている。この辺りから雪がだんだんと出てきだす。
3時間ほどかかり 西山1326mに着く。今年初めての雪山となった。
雑木に囲まれ夏だと、まるで展望がなさそうなピークだ、雑木越しに見えて
いるのは八早山、その左は権田山から勘場山への稜線。
西山から更に折宇谷山へと痩せ尾根を北に上がって行くが
雪がだんだん深くなり、上がっても下りが心配だし時間も予定
より遅れている。折宇谷山まで高度差で約150mなので往復
で1時間少々だろうが山頂から水平距離で南西500mに
ある標高1500mの小ピークで昼食休憩し引き返すことにする。
1500m小ピークからの展望は素晴らしい、剣山系は
槍戸アルプスの稜線に隠れているが西の一番奥は石立山
~中東山、真ん中は新九郎山~杉生山、手前は久井谷~
桃の丸と各山々が重なってパノラマを見せてくれる。
東は真近に勘場山(綱付山)が、もちろん南の高知県境の
山々も見渡せられるビューポイントになっている。
帰路は、かってあったと言う木沢に抜ける剣山参拝道を
辿るべく、南西尾根を下るが見つけられず。
あきらめて進路を南の尾根に変えてスズ竹のヤブの中などを
歩き、下り2時間半かかり中内集落跡に帰ってきた。
コース概念図は同行のM氏がブログkamokamo探検隊に
載せていますが、植林地の作業道や尾根筋を辿ってのルート
につき、まともな登山対象のコースではありません、ご注意を。
杉生山 [2011年の山]
杉生山
2011年12月4日
木頭北川に、先日登った桃の丸とは久井谷を挟んで西に
位置する山で、登山の対象には、ほとんどなっていない山だが
地形図に名が記され1000m峰とあって外す訳にはいかない。
kamokamol探検隊M氏と桃の丸に続き行ってみた。
大明地集落の真ん中を貫いて杉林の中に向かって伸びる
モノレールの軌道に沿って歩き。
杉林の入り口にある獣除けネットの戸を開けて進むと直ぐに
伐採地跡に出るが野イバラがひっかるし、イノコズチやセンダンクサの
引っ付き虫が服じゅうにひっつき、これは堪らぬと引き返し、別のコース
を探す。取水ホースのある谷から取り付いたのだが、この尾根には期待
した尾根道は無く、これまたノイバラに苦労するわ、急峻で上がるのが大変
と一苦労する。途中で当初に取り付こうとした尾根を眺めると山腹に明瞭な
山道が確認できる、下りはこの道でと話しあったものの結局、使わず仕舞い。
標高1200mを越すと自然林になり足元には石灰岩がでてくる。
苔むした大きな石灰岩の露頭もあり、西三子山の山頂と良く似た
光景が広がってくる。
山頂は夏だとイマイチかも知れないが、今は木々が葉を落として
いるので雑木越しに、そこそこ展望があり、思いのほか心地よい
頂上だった。石立山や新九郎から平家平に続く稜線がまじかに
迫り、不入山や久井谷山の後ろには剣山、次郎笈が冠雪した白い
山頂を覗かせている。
南は赤城尾山や行者山は隠れているが荒瀬や御朱印谷山
そして石原丸の背後には湯桶丸や甚吉森も見えている。
帰りは山頂から南西に少し下った後、大明地に向かい南南東に
伸びている尾根に乗り下った。
この画像は登りに使った尾根の写真、赤い点線のように
伐採跡と植林地の境目を上がって行った。
ルートの概念図はM氏がプログで紹介していますので
kamokamo探検隊でご覧ください。
帰路、西山や折宇谷山への下見に折宇谷林道を走ると
桃の丸が姿を現せていた、林道の奥から西山に取り付ければ
と思ったのだが地形図で思っていた以上に険しい地形だった。
火打山 [2011年の山]
桟敷峠~風呂塔~火打山
2011年11月28日
桟敷峠から上がるとすぐに休憩所らしき建物があった。
この峠は何度も通っているが、その上に、このような建物があった
とは意外、植林される前は展望所とかになっていたのでしょうか?
その裏から尾根道がはじまっている。
広く明瞭な尾根道がついている。
しかし林道を横切ってからは
町村界になっているので境界杭とかがあるはずだが
見当たらない、とりあえず防火帯らしき筋を真南に進む
雑木越しに東屋らしき建物が見られたので、それを目指して
雑木の中を進むと丸太で土留めされた遊歩道が現われ東屋へ
至ったのだが、少し回り道になるが林道を進めば深淵からの
登山道に合流するのでその方が判りやすいだろう。
風呂塔1401.5m 山頂
三等三角点の点名は不論になっている。
雑木に囲まれあまり展望はないが深淵からの登山道を少し
下れば前が開けて松尾川ダム湖や日の丸山が見られる。
風呂塔から東に火打山に向かう。
以前に来た時は背丈をこすブッシュで、こりゃたまらんと途中から
引き返したのだが今回はまったく感じが違う。冬というのではなく
笹自体がこの山でも枯れてきているのが実感だ。
火打山1424.5m 山頂
四等三角点 火打山
山頂は、周囲の雑木が少し伸びてはいるが展望はいい。
真南には白滝山、その後ろは矢筈から膳棚の稜線と黒笠山も。
先週、落合峠に来た時は冠雪して白くなっていた矢筈山も、晩秋
の山にバックしている。
帰りは鞍部の四差路からキャンプ場に向かう
以前に来た時には、まだあったバンガローや炊事棟が無くなり。
犬を繋いでいた駐車場の管理棟も跡形もなく焼却炉だけが残っている。
遊歩道や展望台を整備しキャンプ場を作っても、今までにこの施設で、
いったい何人の利用者があったのだろうか?落合峠周辺の山には県外客
がけっこう来ている。ここもだが深淵キャンプ場もローケーションはいいので
整備すれば矢筈山系の前進基地として県外客の利用があるようにも思うが。
おまけ
桟敷峠まで来たついでに立石山に寄る、以前は地道だった、
ふれあい公園からの道が、コンクリートで舗装されていたので
そのまま車で上がったところ徒歩1分で山頂だった。
立石山 1095.6m
三等三角点 点名 立石
桃の丸 [2011年の山]
桃の丸
2011年11月20日
kamokamo探検隊のM隊長と次は西山や杉生山など
槍戸アルプスの南に派生している山々へと言う事で、まず
桃の丸に行く、ネットではあまり記事がなくガイドブック
でも、いずれも久井谷川沿い奥の林道から登っている。
同じコースは面白くない性分は2人とも同じ、私は少しでも
楽な菖蒲野からを、歩き足らないM氏は折宇谷側からを予定
地元で様子を尋ねると菖蒲野からの林道は車が入れないと
の話で下モ番から取り付くことになった。
尾根筋の踏み跡は、はっきりしているのだが、真っ直ぐな
尾根でなく、しかもその屈折点では支尾根が四方に出てい
るのでP784.2mまでは方向取りに慎重が大事、帰りの事
を考え目印を付け行く
三角点のある784mピーク
四等三角点 点名 菖蒲野 784.21m
端正な山の形をした桃の丸もはっきり見えてきた。北の久井谷山
から見た際は山頂まで緑の山だったが南からだと山頂直下が
伐採地になっており切り株が点在した空き地が広がってている。
P784mからはやせ尾根が続き、スズ竹のヤブも濃くなる。
植林帯を抜けると伐採地になり展望が広がる
東には杉生山、その後ろに石立山が重なりあって見える
それの南に続くは行者山や赤城尾山
さらに南に目を振ると那賀川と御朱印山や荒瀬らしき山が
もちろん東には西山や権田山や平家平もと展望は抜群
四時間半近くの歩きで、ようやく桃の丸の山頂に
四等三角点 点名 桃の丸 1154.6m
帰路はP784から南の尾根を菖蒲野から伸びてきて
いる林道を目指して杉や檜の植林の中を下る。
標高650m辺りで方向転換してM氏のコース取りで
ばっちし林道の最終地点に降り立つ。
20分ほど林道を歩き、さらに国道を20分歩き駐車地点に帰る。
車には地元の方が特産の「ゆず」を入れた袋を置いてくれていました。
どうもありがとうございました。
大砲岩、墓場尾根 [2011年の山]
石鎚山
大砲岩・墓場尾根
2011年11月13日
同好会の例会で先月に続き、また石鎚山東稜コースに行く、例会といって
も参加は3名だけとあって融通が効く、南尖峰に上がったついでに予定外
だが、まだ行っていない大砲岩を見に墓場尾根を歩いた。
予報は晴れとあって天気はまずまず、だが山頂にかかる雲が
気になる、陽が上がるにつれて消えてくれればいいのだが。
山肌を染めていた紅葉、黄葉はすっかりなく、笹の海も色褪せて
いるが、それもまた晩秋の装いで趣ある風景だ。
南尖峰の取り付きには先月から、また新たにボルトが打ち込まれ
ていた、その内ここにロープが垂れ下がるようになるかも。
人気になるのはいいが誰も彼もが登りだしては事故も心配される。
墓場尾根を覗きに行く、当初「待っているからどうぞ」と言っていた
他のメンバーも結局、同行することに。
途中の岩場には新旧のボルトがあちこちに打ち込まれている
多分、これが大砲岩と思われる、その先にこの墓場尾根の語源
になった溶岩が柱状に固まってできた柱状節理の石柱群がまじか
に望めた、ガスがなければもっと高度感があるだろうし紅葉時分なら
岩峰に紅が映えて更に素晴らしい光景楽しめれるだろうが残念だ。
墓場尾根で道草したものだから1時間近く予定より遅れて
天狗岳に着く。周囲はまるで見えずガスというより雲の中に
石鎚が入ってしまった、昨年の東稜は 10月でも寒くて霧氷
になっていたが今日はまだ温度計では6度とあって霧氷には
きたガスがスクリーンになってブロッケン現象があらわれた。
カメラでは十分に再現できていないが雲の切れ間から太陽が
背面に陽をさすと目の前のスクリーンに綺麗な虹の環が出てくる。
紅葉シーズンが概に終わり山頂の小屋も営業を終えているが
それでも、日曜とあって弥山は、まだまだ多くの登山客で賑わって
いた、今年は暖かく雪はまだのようだが来週からは寒くなるようで
冠雪するのでは。
綱付森 [2011年の山]
綱付森
2011年11月3日
矢筈峠の駐車場には車が停まっていない 、天気が悪いので綱付
にも誰も来ていないと思っていたが林道ゲート前の空き地には先着
の車が概に3台、土佐矢筈より綱付狙いの人が多いのは意外。
登山道入り口の案内によると3日前に登山道の笹の刈り払い
があったようで、今日はその後片付けが予定されているようだ。
雨は降っているが小雨程度、雨具を着用して山頂に向かう。
道の両側1mほどの笹が刈られている。
尾根に上がっても刈り払われ高速道のように広がった道が
続いている。むしろちょっと刈りすぎの感も、しかしながら
これだけの作業をするには、だいぶの手間が必要だった
のでは、同行のM氏が以前に来た時は腰高の笹を掻き
分けたらしく、それに比べると遥かに歩きやすくなって
いるそうだ。
高度が上がり笹の背丈が低くなりだした1460mピークを過ぎた稜線では
刈り込みはされておらず風景的には、こちらの方がやはり趣がある。
少し雨が上がりだし雲の切れ間から綱付森が見え出した。
振り返ればまだ雲がかかっているが土佐矢筈山も姿を現す。
左に目を転じれば尖った天狗塚となだらかな牛の背の稜線
高知では山名に森がつく山は大体が、なだらかな山頂の
ようで、ここも標識や三角点が無ければ、どこがピークかよく
分からない、こんもりとした笹原の中に標識が立っている。
天気がよければ素晴らしい展望だろうが残念、それでも
南国市らしき市街地や太平洋の水平線も霞みながらも
見えている。
林道から稜線鞍部にあがって登ってこられた高知の4人組と
山頂でゆっくりお昼をしていたら賑やかな声が聞こえてきだした。
眺めると刈り払った笹の後片付けに来た高知工科大のグループ
が続々と登ってきている、狭い山頂はたちまち人で埋まりだした
スペースを空けるべく入れ替わりに下山とする。
約2時間少々で登山口に戻ってきた。
怪我でブランクがあるはずのM氏だがその気配もまるで
なくいつもの健脚で完全復帰の手ごたえを感じていたよう
で、これからの山では、また後を付いていくのに難儀しそうだ。
登り約2時間35分(小休を含む)
下り約2時間10分(小休を含む)
石鎚山 東稜 [2011年の山]
石鎚山
東稜コース
2011年10月16日
石鎚山へ紅葉見物を兼ねて出かける。山頂の紅葉は
昨週の連休が見頃だったらしいが、まだまだ楽しめそうだ。
8時過ぎに土小屋に到着したが駐車場は、ぞくぞくとやって
くる車で早くも満車状態。昨日はかなりの雨だったので天候
を心配していたが、見上げる空は全体に薄く雲がかかって
いるものの晴天、山頂での展望が期待できる。
当初、同行者の一名が石鎚はまったく初めてとあって
瓶ヶ森林道などの案内を兼ねて土小屋から二の鎖場
で鎖を体験して弥山の予定だったが東稜コースの話を
していたら、そちらの方が面白そうと途中で予定変更に。
矢筈岩への取り付き
今年も多くの人が歩いたのか岩間の笹道が
昨年より広がってきた感じがする。
矢筈岩の切戸からは成就社が丁度目の前に。
南尖峰が全景を現してきた、山頂や岩壁には先行者の姿が。
石鎚がはじめてのS君、思いがけずの岩稜歩きを楽しんでいます。
南尖峰からの天狗岳
南尖峰では天狗岳から、こちらにやって来た人も多く
山頂での写真撮影は順番待ち状態。
天狗岳
とりあえず西日本最高点ということで青空をバックにバンザイを
弥山のお社周辺には、すでに多数の人影が、そして稜線では天狗岳
へ向かってくる人や弥山に帰っていく人達が列をなしています。
弥山直下の鎖場は登り下りで大渋滞、一方通行ができる
よう、もう一本鎖が欲しいくらいです。山頂は昼前とあって
お弁当を広げる人などで大都会なみの混雑。
堂ヶ森山頂の反射板や、二の森がまじかに見えているが
しまなみ方面は上がって来た白雲に隠されて見えず。
帰路は丁度、西条祭りとあって繰り出している神輿が
194号線を塞ぎ、車が動かない。その間に神輿見物ができた。
昨年も皿ヶ嶺の帰りに新居浜祭りに出あったので、今年もと期待
したが、どんぴっしゃり。伊曽乃神社の祭礼に出会え、ラッキー。
加茂川の河川敷では神輿の「川入り」を待つ人が次々と来て
いる。予定を聞いたら5時過ぎらしく、今日は車に便乗させて
もらっているので無理は言えない、また来年の楽しみ。
祭りは明日の飯積神社の祭礼が最終日。
天狗塚 [2011年の山]
2011年10月9日
そろそろ紅葉がはじまり出したのではと様子を見に出かける
ことにした。毎年狙いはコメツツジの紅葉なのだが、なかなか
これはと思う景色に出会ったことがない、昨年は亀尻峠から
牛の背、天狗だったので今年は天狗~西熊山を覗きに行く。
現在、天狗塚の登山口には菅生からも西山からも
いずれも林道の崩落で登山口までいけない。
西山がわの崩落現場、ブルドーザーで少し均してくれたら
四駆車なら通れそうなんですが生活道でないので多分、当分
の間このままなんでしょう、登山口までウオーミングアップ代わ
りの林道歩きになって丁度いいかも。
20分くらいの林道歩きでおなじみの登山口に。
天狗峠
今年もコメツツジの紅葉は期待できそうに無い、むしろ昨年より
色つきが悪い、なかなか見事な紅葉にはお目にかかれないものだ。
天狗塚
山頂や牛の背方向に人影が見えるが登山口まで車が入れない為か
シーズンの割りに人が少ない、途中で覗いた剣山では上の駐車場は
すでに満車状態、三嶺の名頃登山口では25台ほど停まっていたが
こちらは8台と少ない、個人的には百名山の一つと言うだけでしかない
俗化した剣山より遥かに素晴らしい山と思うのですが。
天狗塚からは引き返して西熊山へと予定していたが登り始めるのが
遅かったりしたもので西熊山までは時間がない。お亀岩くらいまでなら
行けるだろうと向かったが。
歩いているとガスが上がって来て西熊が隠れてしまった、しばらくすると
縦走路もガスでまかれ見通しが悪い、1698mピーク手前で引き返す。
綱付山への分岐で地蔵の頭に向かう単独男性の姿が見える、
2時を過ぎているのに今から何処へいくのだろう?
ドウダンなどのツツジ類は紅葉を始めているがカンバなどの
広葉樹の黄葉はまだこれからの模様、20日以降が見頃では。
帰宅してから三嶺で10人ほどのパーティーがまだ下山していないとの
知らせがあった、尾根コースを利用する人が増えてからダケモミの丘
あたりで道間違いをするケースがあるようだが、さてどうなった事か。
剱岳・立山周回3日目 [2011年の山]
剱岳・立山三山周回
3日目
2011年9月17日(土)
三日目は立山三山を巡って室堂に下る、天候は時折小雨が
混じるガス模様だが風が強い、6時半過ぎ雨具を着て下山
日本最古の氷河とも云われる内蔵助カールの雪渓に豆粒ほどの人影が
見える。昨夜同宿し今日は黒部湖に下ると言っていたペアだろう。
雨で濡れているので冨士の折立山頂へはパス。
大汝山は外せない。ここの標高は3015mと立山の最高峰になる。
立山三山最後の峰になる雄山
普段は祈祷料を払い、一番高所にある雄山神社でお祓いを
受けるのだが今日は天気が悪いので社務所での御祓いになる。
三角点は11m下がったところだがここのは一等三角点だ
点名 立山 2992m
雄山から一ノ越しに向かって下るのだが、三連休の土曜日と
あって次々と人が登ってきている。
一ノ越山荘前
石畳道を室堂ターミナルへ歩いていると別山に隠れていた
剱や早月尾根がまた見え出した。早月コースの馬場島から
の標高差は2200mとか、とてもそこから登れる根性は無い。
10時半前に室堂ターミナルに着く。
1日目に撮った画像に3日目の行程を入れてみた。
地図上ではこのコース
カシミールで描いた3日分の断面図、小休や食事休憩も含めた所要時間のため
2日目は山小屋での昼食と休憩が長かったので距離のわりに時間を喰ってます。
剱岳・立山周回2日目 [2011年の山]
剱岳・立山三山周回
2日目
20011年9月16日(金)
午前4時頃気の早い人達の物音がしだす、窓の外が白みだしたので
空の様子を見に外に出る、雲はあるが天気は良さそう。気温は11度ほど
剱沢方面からこちらに向かってくるヘッドランプの明かりが点々と見える。
待っていると鹿島槍ヶ岳のシルエットが見え出した。
昨夜にもらった朝弁当を食べ、5時半出発、 まず一服剣に向かいます。
振り返った剱御前と剱沢の景色
一服剱から大岩までのガレ場は足元が悪く登り辛い、大岩を越し
稜線まで上がってようやく屑石から開放される。
稜線に上がれば前剱はすぐ、巻き道もあります。
剱岳が見えてきました。
剱岳といえばお約束の9番鎖場カニのタテバイ
シーズン中には行列ができ、ハーネスやロープ使うツアーグループが
いれば1時間以上も渋滞するそうですが、空いているので上を行く人の
お尻を見ること無くスイスイと通過、タテバイの途中で待たされては迷惑
と一応スリンゲとカラビナを下げてきたがお荷物になっただけ。
山頂の祠
映画剱岳点の記の元になっているし山頂写真にかかせない三角点を探すが
見当たらない、なんと休憩している人がお尻に敷いていた、非常識な団体です。
2007年に埋設された三角点
三等三角点 点名 剱岳 2997.1m
しかし剱岳の最高点はその傍にある2998.6mの岩なので
その上にたって3000mをゲット!
山頂からは360度の大パノラマ
北方向は霞んではいるが写真の真ん中を流れる常願寺川の先は富山平野
湾を隔てて、その向こうには能登半島と日本海
南方向は立山三山の背後に槍ヶ岳など北アルプスの山々
東方向は五竜岳や鹿島槍などの後立山の連なりが。
西方向は水平線の雲の上に白山が頭を出している。
帰りはこれまた、どなたのHPやプログでも必ず載る剱岳のお約束
10番鎖場カニのヨコバイ
これもお約束、垂直のステンレス梯子
人が少ない事もあり順調に11時過ぎ剣山荘に帰り、荷物をかたずけ
お昼を食べ2日の宿に向けザックを背負う。
剱沢キャンプ場からの前剱と剱、北方向に連なる八峰
ヘリの音が聞こえ夏山前進基地の上にヘリがやってきたが
遭難救助ではなさそう訓練か?
剱沢から別山に上がり稜線を真砂岳に向かいます。
別山南峰山頂の祠、15時と時間が急いているので北峰はパス。
稜線で振り返った別山、真砂沢カールから吹き上げたガスが西からの
風で吹き返されています。どうにか16時までには山小屋に入れそうです。
16時ジャストに内蔵助山荘に着。
改築し2ヶ月前にリニューアルオープンばかりとあって、こじんまりとしているがいい
山小屋だ、食事もいいし、まっさらなベットの畳が気持ちいい、ここでも2段ベットの下
4人分を3人で使用。商売気の少ない家族経営主体の山小屋で☆☆☆☆の4星かな。
紹介しているHPから画像を拝借して載せておきます。
中央の山には行きたいが畳1枚に2人、湿って汚れた布団に粗末な食事の山小屋
など御免が持論なので、今回のような山小屋ばかりなら、どんどん行きたいものです。
明日の天気予報は昼まで曇りだが、さてどうなることか。
日没は18時頃だが一面のガスで前日に続きアーベントロートは
楽しめず、寝る前に空の様子を見にでたら富山平野の明かりが
見えて雲の切れ間から星も見えている、雨は避けられるか期待。
3日に続く
剱岳・立山周回1日目 [2011年の山]
剱岳・立山三山周回
1日目
2011年9月15日
昨年のアルプス行メンバーが今年は何処に行こうかと思案の結果、
剱岳から立山三山の周回となる。
しかし登山には吸水速乾に、透湿防水等と高機能グッズに身を固めるものだと
知識と口先だけのにわか山屋を尻目に、昨年はGパンに普通のズック靴、雨具
はホームセンターで買った透明ビニールのレインコートで天下の槍ヶ岳に登った
S君は仕事の都合で参加できず残念、三名での山行となる。
グーグルマップより。
徳島を15日の深夜に発って米原JCTより北陸道に入り立山ICで降りる。
ICからは県道6号立山公園線で立山駅に向かう、駅には午前4時半着。
広大な駅前駐車場は平日にも関わらず車で一杯、駅には6時20分より
発券の案内が出ていたので、それまで車中で暫し仮眠。
立山駅から午前7時始発のケーブルカーに乗りこむ、美女平駅まで7分
美女平で高原バスに乗り換える、室堂ターミナルまで所要時間は50分。
バスの道中では赤い実をつけたナナカマドや天狗平では草紅葉が始まって
秋の訪れを感じさせてくれる。
大日岳の背後に隠れていた剱岳が見えてきた。
8時5分室堂着。
冷たい立山玉殿の湧水で目を覚まさせ出発。
室堂からは地獄谷に下り、雷鳥平に向かう。
硫化ガスが吹き出る地獄谷を行く。
雷鳥平から望む立山三山、天気は快晴、雲一つなし
雷鳥平からは雷鳥沢の直登を避け、新室堂乗越に上がり別山乗越に
向かう、途中で振り返ったジオラマのような室堂の全景。
剱御前小屋がある別山乗越で休憩。背後は剱岳、その後ろは後立山の
連なりだろう。別山乗越からは剱御前の東を巻いて剣山荘に向かう。
剣山荘着、昼過ぎまで快晴だったが小屋着の頃は一面ガスに覆われる。
立山駅の駐車場で1時間ほど仮眠しただけだったので、皆さんビールで
乾杯して、取りあえずベットで横になり休む。三連休前だったので空いてい
ると思っていたが予約は100人ほど入っているらしい、この連休中は畳2
枚で3人になるかもしれないと、剱岳の人気のほどが伺える。
カシミール3Dで描いた1日目のGPSトラック図
2日目に続く。
烏帽子山 [2011年の山]
烏帽子山周回
造林小屋跡の登山口から登る。標識には山頂まで約2.3kmの表示
ガイドブックでは所要時間2時間になっている。
植林地の間はマアマアだが雑木林になってくると露で濡れた腰高の
ブッシュが待ち構えている、稜線に上がっても雑木があるうえに天気
が悪いので展望なし、山頂に辿りついてもガスって前烏帽子がどうに
か見える程度。ツリガネニンジン、ハハコグサ、フウロなどの花が咲い
ているのが救い、早々に前烏帽子に向かう。
以前に来た時には、もう少し足元が刈られていたと思うのだが
笹の海を頭だけ出して泳ぐように掻き分けて進んでいく。
コルではあいも変わらずテンニンソウの群落で足元も見えない。
剣山辺りのは膝丈だがここのは腰丈以上、食害で問題の鹿が
食べないので生い茂る一方だ。
寒峰~落合峠縦走路の交点、前烏帽子山
ようやくブッシュ漕ぎから開放される。
縦走路を落合峠に向かい、鎖場を上がり落禿に着く。
下界は残暑の盛りだが標高が1500mを越す稜線では
落合峠に下り、ここから古い峠道で駐車地点に帰る予定
だったがヘアピンカーブのショートカット道が草で覆われて
いたので、そのまま舗装路を下って行ったのだが進入口を
見過ごしてしまった、しとしと降りだった雨が本格的に降り
だしたので谷筋の荒れた道より舗装路が距離は長いが時間
的には変わらないだろうとそのまま下った。
沿面距離約12km 所要約6時間半
同じ落合峠からでも矢筈山は人気があるが烏帽子山は今一つ
行く人が少ない、造林小屋からのコースは峠からより時間距離
とも短いが展望の無さとブッシュで敬遠されるのか車が停まって
いるのをほとんど見ないのだが、見方を変えれば手軽にヤブ漕
ぎ遊びをしたい向きには最適かも。
キレンゲショウマ(剣山~次郎笈) [2011年の山]
キレンゲショウマ(剣山~次郎笈)
2011年8月7日
暑いです!家の中にいても暑くて目が回りそうなのにカンカン照りの山
なんか歩いていたら熱中症になり倒れそう、行くならなるべく高い山に朝
早くに登りさっさと降りてくるに限るので御来光と丁度シーズンのキレンゲ
ショウマを見に剣山へ。
午前4時前に見の越駐車場着、月は出てなく真っ暗な中を一人ヘッテン灯
して登りだす。暗い中から登りだす変わり者は私一人だけかと思っていたら
西島駅手前で後方から明かりが追い抜いていきました、タイツ姿のトレラン
の方だった。この頃から空が白んできました。
山頂で御来光と思っていたが登りだすのがちょっと遅かったため
山頂ヒュッテ手前で東の空が赤くなりだした。
ヒュッテの温度計は15度と下界とは半分の気温、涼しいです。
山頂での朝日はもう雲の上だった。
山頂からはキレンゲショウマの咲いている行場へ道を下る。
今日は日曜なので見物客が多いのだろうが、まだ6時前とあって
誰も居ない、気兼ねなくゆっくりと写真を撮れる。
もう最盛期と思っていたがまだまだ蕾が多く咲いているのが少な
い位だ、お盆が丁度見頃になるのかも。
一方通行コースで刀掛に帰り大剱神社を径由するトラバース道
で次郎笈に向かう。
途中にクガイソウの群落有り
いい天気です、8時前だと言うのに次郎笈に向かう登山道に人が連なっています。
山頂からははるか瀬戸内海や水平線の雲から伯耆大山らしき山頂が
頭を出している。360度の展望の中には先日歩いた黒笠山から津志嶽
の稜線もある。
帰りは剣山へ登り返そうと尾根道に向かったが暑くなりそうと、いつもの
弱気の虫がでてきて登りだしていたのを引き返しまたトラバース道で大剱神社に。
お塔石下からは西島駅に向かい、まだまだ登ってくる人達が多そうなので
西島からは遊歩道コースで下った、こちらでは行き会ったのは一組だけと
静かに下ってこれた。
10時過ぎに駐車場に帰ってきたがもう概に満車で次々と来る車が別の駐車場
へ引き返している、暑いのに今から登るなんて、ハイヒールで向かうオバさんも
いるしで皆さん凄い。
駐車場での気温は22度、貞光に降りた時は32度やっぱし山の上は涼しいです。
伊吹山夜間登山 [2011年の山]
伊吹山夜間登山
2011年7月30日~31日
伊吹山といえば9合目までドライブウェーが上がってきているので
お手軽百名山の代表みたいな徳島の剣山よりはるかに手軽で登山
の山と言うより観光の山だが暫くの間は観光客は居ない、と言うのも
先の6号台風で崩落があり復旧工事で通行止め。観光客がごったか
えす花のベストシーズンでこんな事は滅多にないチャンス、静かに山
が楽しめれるだろうと出かけた。
問題は暑さ、ただでさえ暑さに弱いのに2合目からは遮る樹木がない
ので晴れていたなら暑さでとても登れたものでない、そこで夜間登山
にしてまだ涼しい朝のうちに下山することにする。
登山口で3、4時間ほど 仮眠してからと予定していたがビールを飲んで
ようやくうとうとしたが直ぐに目が覚めて寝付かれない諦めて早々に登る
ことにした。
山頂まで6kmの標識、ガイドブックでのタイムは3時間半、標高差は
1200m位、夜間なので4時間くらいを目標にする。
夜間登山なら涼しいだろうと登りだしたものの風のない樹林帯
は蒸し暑くたちまち汗が出てきます。しかも足元はぬかるんで
歩き難い、2合目を越してようやく草原帯になっても無風状態
早くもバテバテです。
4合目をすぎてようやく風が出てきだした。新月だし月はとっくに
沈んでいるのでよく見えないが、星明かりに浮かぶ山頂は雲がか
かっているようだ。ご来光は駄目かな?暗闇の中にギャル(言い
方が古いな)が2人浮かび上がりました、スターウオッチングをして
いるそうです。
長浜方面の夜景、その向こうは琵琶湖
7合目を過ぎからガスってきました南からの湿った空気が上がって
くるためでしょう、草も岩も結露でびっしょり、ごろごろしている岩は
石灰岩なんでぬるぬるして滑る、帰りが嫌だな。
4時半 、空が白み出した頃に山頂着。売店には明かりが煌々と灯って
登山客もうろうろしています、夕方に上がり山頂で仮眠だったのでしょう。
日の出を待つ人達、普段ならドライブウェーで上がって御来光を
拝む人で賑やかですが今日は静かな山頂です。
もやっていた山頂も日の出とともにガスが消えてきだしましたが
水平線には分厚い雲でご来光はイマイチ。
山頂写真、三角点は少し東に離れた昔測候所があった場所に。
一等三角点 伊吹山 1377.31m
山上園地のお花畑、
シモツケの群落はまだ蕾、メタカラコウ、トラノオ、イヌタデ、アザミ、ウツボクサ
ホタルブクロ、その他名の知らない花が色々と。
やはり伊吹山といえばこれ、イブキジャコウソウ
クガイソウ、キバナノカワラマツバ、カワラナデシコ、コオニユリ等
あまり山頂でうろうろしていたら暑くなってくるので6時過ぎに下山にかかる。
行きは暗くて見えなかった南斜面を多い尽くすオオバギボウシの群落、最盛期
はすぎて花はちょっと痛み出していた。登山道の両側にも花が一杯で足元がおろ
そかになる。
振り返った山頂、白い花はシシウド、黄色はメタカラコウ
3合目のゴンドラ跡地へ続く登山道には次々と登ってくる人の列が
できています。
6合目避難小屋、まだ新しく石壁のおしゃれな小屋でした。
3合目のお花畑にはほとんど花はなくヨモギ畑状態でユウスゲとフウロ位
約3時間かかりに登山口に帰りつく、もう9時半近いのに今から登り
だす人がまだごろごろ。多分私なら3合目で敗退でしょう。ただ気が
つくのは同年代のおじさん、おばさんは少ないです、むしろ徳島で
は何処にいるんだの若い山ガールがわんさか、こんな炎天下では私
ら年寄りは熱中症ものです。
登山口がある上野の三之宮神社
車を停めたのはこのすぐ近くの駐車場、昨夜は数台だったのに今は満車
こりゃ儲かりますね、薬草風呂に入って帰ろうかと尋ねたら10時半から
らしい、着替えてそのまま帰るが昨夜はちょっとウトウトの仮眠でのカモシカ
山行、さすが寝ていないと老体には堪えます、ヘロヘロで徳島に帰りつき
ました。