久住山・中岳 [2012年の山]
2012年5月28日
坊ガつる賛歌で親しまれている大分県の九重連山に
ミヤマキリシマを見に行く、久住山の山開きは6月3日
大船山での花の見頃は昨年だと6月11日頃と時期的には
少し早いが、麓では見頃、そのぶん静かな山が楽しめれる。
長者原駐車場に車を置き、九州自然歩道を雨ガ池越えで坊ガツルに向かう。
その名のとおり、梅雨時などの大雨の後に池になると云う雨ガ池では
クサボケは概に盛りをすぎ、ミヤマキリシマはほぼ満開イワカガミもちょうど見頃だ
雨ガ池越えの峠を過ぎると盆地状の坊ガツルが見え出した。
リョウブやアセビの大木で日差しが遮られていた石畳の峠道を抜けると
坊ガツルの広々とした湿原にでる、幕営地ではシーズン前ながらすで
に10張くらいのテントが見受けられ、大戸越えの鞍部に目をやると
大船山から下ってくる多くの登山者の姿が遠望される。
法華院温泉山荘は平日で6月3日の久住山開き前ながら
思いの他多い宿泊客で坊がつるの人気の程が伺える。
翌日、山荘裏の谷筋を上がりつめ北千里浜へ向かうが
出鼻からのゴロ岩だらけの急登はウォーミングアップが
すんでいない体にはこたえる。
ガス交じりの水蒸気を吹き上げている硫黄岳を見上げながら
北千里浜の砂原を歩き、再びゴロ岩だらけの斜面を登りきれば
ようやく久住別れの稜線に乗る。ここからはまず久住山に向かう
久住山
一等三角点 点名 久住山 1786.5m
山頂からは先ほど歩いてきた北千里浜や水蒸気が吹き上がっている
硫黄岳、そして、どっしりとした山塊の三俣山がその存在感を示している。
久住山から元来た道を引き返し、噴火口跡の空池の縁を周り
こんどは水を湛えた御池の水際を回って中岳に向かう
中岳 1791m
普通は一番高いピークが高岳で次に高いのが中岳なのだろうが
ここでは九州最高峰の標高を誇るこのピークが中岳になっている
久住山とは5mほどの差なので測量技術のない昔はこちらのピーク
の方が低いと思われたのだろうか?
山頂からは坊ガつる賛歌に歌われたの如く、四面を山に
囲まれた坊ガツルとその背後に平冶岳、北大船山や大船山が。
今日もミヤマキリシマを愛でに多くの方が登っていることだろう。
天狗ガ城1780mは中岳との双耳峰
右回りで、再び久住別れに戻り、かすかに硫黄臭が漂う荒涼
とした北千里浜を歩き諏蛾守越えに向かう。
三俣山への登山口でもある諏蛾守越の避難小屋
避難小屋裏手の岩場からは、これから降りていく治山道や長者原、温泉地の湯煙
飯田高原やその中をまっすぐ伸びた、やまなみハイウェーなどが見下ろせる。
一旦、治山道路に出て、再びミヤマキリシマとクマササの山道に入り
再び舗装路に出てくると車止のゲートはすぐ先
舗装路をてくてくと20分ほど歩くとスタート地点の長者原駐車場に帰りつく。
この付近には九重九湯と多くの温泉地があるようだ、だいぶ離れてはいるが
その中でうたせ湯で有名な筋湯温泉に向い山の疲れをとる。
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