伊吹山 [2017年の山]
伊吹山
2017年2月27日
上野登山口では日陰に雪の名残が見える程度
天気予報は晴れだったが、これほどの晴天になるとは予想
していなかった。頭上には雲一つなく、風もないので汗ばむほど
琵琶湖の対岸には今日の天気がイマイチの際には伊吹山の代わり
に候補にしていた武奈ヶ岳や蓬莱山の比良山系が くっきり。
伊吹山も青空をバックにしていい感じです。
晴れの日でも日本海からの風がぶつかり上昇気流
で山頂には雲がかかっているのが多いこの山にしては、
雪のシーズンにこれほどの姿が見えるのは多くないはず。
3合目辺りでも南側とあって日当たりがよいので、もう裸地も見えだしている。
ここまでノーアイゼンだったが、登りに備えてアイゼン装着。
6合目避難小屋手前で丁度正午になった。日当たりのよいところで
お昼にと腰をおろしたが、いくら風も少なく天気が良いといっても
じっとしていたらさすがに寒い。 小屋の中にお邪魔させていただく。
腹ごしらえも終え、最後の急登に取り掛かる。
腐れ雪なのでアイゼンが十分に効かずスベって歩き辛い。
雪が無い時は何度も折れ曲がった九十九折りの斜面を直登
とあって一気にはとてもいかず、休み休み。以前に来たときは
こんなにキツクなかったように思うが 、体力の低下かな?
ようやく山頂お花畑の周回道まであがって来た。振り返れば
南には霊仙山。今年は雪が少なく、急に暖かくなってきだしたので
そろそろ咲き出すのでは。
体力温存で三角点はパスして日本武尊像までにする。
前回は霧氷で真っ白だったのに、今日はぽかぽか陽気で
像のお顔も穏かな感じに見えます。
能郷白山や荒島岳方面でしょうか、素晴らしい展望に出会えました。
東方面では御嶽山や南アルプスの山並みまで見えました。
夕方の伊吹山、雲が多くなってきましたが
それでも山頂までくっきり
今日は一日中、伊吹山の姿を眺められました。
八ヶ岳 [2017年の山]
八ヶ岳
新年の初登山となると、やはり 雪山と云うわけだが
予定している週末は今年一番の寒気が来るようで
ニュースや天気予報は豪雪の予報で再々注意喚起している。
太平洋側ならまだ行けそうなので、とりあえず長野南部か山梨
あたりまで走って様子を見て行く山を決めようと出発。
東名の富士川SAから望む富士。この時期の富士山を見るのは
初めてだが、まだ冠雪が少ないようで,真白き富士の峰とは言い難そう。
当初晴れ時々曇りだった予報がやがて雪に変わってしまい。
一段と条件が悪くなってきた。北八ヶ岳なら悪天候でも安全に
遭難はしないだろうと候補を横岳から縞枯山周回にする。
北八ヶ岳の登山口
坪庭の台地を巡る回遊路から別れて横岳に向かう。
台地で遮る木々が無い回遊路は風が強かったが樹林帯に入ると
全く風が無く、スノーモンスターがお出迎え。
稜線に出て三つ岳との分岐から5分ほどで北横岳ヒュッテ
南岳山頂は風が強く展望は全く無、北岳往復はパスして
一旦坪庭に戻り縞枯山に向かうことにする。
坪庭から望む縞枯山。
縞枯山を目指すべく雨池峠に向かうが雪はそうでもないが風が強い。
横岳に向かう登山者はそこそこいたが、さすがにこの天気では
人影はまったくない。 トレースも薄いため雪に埋まり歩き難い。
安全第一、少しでも雪を楽しめたので良しとして下山。
燕岳~常念岳 [2016年の山]
不帰の瞼 [2016年の山]
不帰の瞼
唐松岳~白馬三山縦走
2016年8月
蓮華岳~爺ヶ岳 ・鹿島槍ヶ岳~唐松岳と歩いている後立山連峰
今年は唐松岳から不帰の瞼を経て白馬三山へ。
徳島を午前3時半に出て11時前に八方に着。
下山後に泊まる宿に車を置き
この前は下山に使った八方尾根を今年は登りに。
ゴンドラ、リフトを乗り継いで、観光客の多い八方池へ。
第三ケルンからは登山者のみとあって、ようやく静かな山に。
これから縦走する不帰の峰々
16時過ぎには唐松山荘に着。
ラッキーな事に山の日と言う事で記念の手拭いをもらえた。
北東方向は昨年行った雨飾山や妙高火打が頭を覗かせ
焼山は噴煙を真っすぐ上げていた。南東方向は八ヶ岳と富士山
そして西は黒部川をはさんで立山や剱岳の立山連峰
二日目
翌日はこのコースの難所となる不帰の瞼を越すため用心して
時間的には、ちょっともったいないが天狗山荘まで歩く。
一旦、唐松岳に登り。
このコースの核心となる不帰の瞼に向かう。
不帰の瞼は三峰、二峰、一峰と連らるうちの二峰から一峰の間らしい。
うち二峰は南峰と北峰に分かれている。
特に大変そうなのは二峰の北峰から一峰とのコルの間
距離は短いが剱岳のように登りと下りが別れていないので
渋滞する。さらにこの時はカラビナで確保しながらの
ガイド付きグループがいたため、余計に 時間がかかった。
不帰の切戸から標高差300mの天狗の大下りを登り
天狗の頭を越して、13時には二日目の宿、天狗山荘に着いた。
もう少し頑張れば鑓ヶ岳温泉小屋や白馬山荘まで行ける立地
とあってか、お盆休み中にも関わらず、程々の混み具合。
白馬鑓ヶ岳
三日目
三日目の朝、御来光を拝み、 白馬岳に向かう。
まず白馬鑓ヶ岳に上がり。
杓子沢のコルに下り杓子岳へ。
杓子から見えていた白馬岳が近づき
白馬山荘に続き村営頂上山荘も 見えてきだした。
村営宿舎への分岐にザックをデポして空身で白馬岳へ。
白馬山荘で昼食にカレーを食べて、大雪渓を猿倉に下る。
やはり今年は気温が高めとあって雪渓の雪は少ないし
8月も中とあってあちこちにクレパスが出来ている。
こんなのに落ち込んだら大変。
白馬尻に着き、後は林道歩きの1時間
猿倉荘で白馬尻にて配車を電話したタクシーを待ち 。
25分ほどで 白馬八方の宿にたどり着く。
燧ケ岳 [2016年の山]
瑞牆山 [2016年の山]
瑞牆山
2016年5月1日
瑞牆山には花崗岩の一枚岩を流れおちる不動滝があるみずがきロッジ
からのコースで取り付けば金峰山へのコースと重複が無いのだが
今日中に徳島に帰りたいので、最短になる昨日と同じ瑞牆山荘前
からのコースで登る。登山口の標識では山頂まで2時間 50分になっている。
富士見平から金峰山と瑞牆山へとのコースが別れ。
暫くは飯盛山の中腹を巻く水平道を歩く。
途中で小川山への分岐標識があった。
金峰山から見た瑞牆山の右側にどっしりとした山塊の山があったが
そこに行くコースのようだが、あまり歩かれていない様相。
水平道から一旦、天鳥川の沢に下り。
登り返せば、すぐそこに桃太郎岩。
桃太郎岩を過ぎ大やすり岩を目指し岩だらけの道を直に上がって行く
途中、鎖やフィックスロープ が付けられた花崗岩の大岩なども乗り
越して大やすり岩の基部に辿り着き、ここで中休憩。
大やすり岩から更に岩だらけの道を上がって行くと
やがて目の前が空いて来て、不動の滝からと思われる
コースと合流すれば山頂はすぐそこに。
瑞牆山 2230mの山頂
南には昨日登った金峰山の五丈岩も見えている。
山頂でのんびりとしたかったが、帽子が吹き飛ばされた強い風で
休憩どころでない、早々に下山。
増冨温泉のラジウム湯で汗を流し、GWで所々で渋滞の高速道を
走らせてジャスト、その日の内に徳島に帰り着く
金峰山 [2016年の山]
伯耆大山残雪 [2016年の山]
残雪の伯耆大山
2016年3月 24日
第四駐車場前からの大山
山頂付近は雲に隠れ見えないが、中腹辺りは谷筋に雪が残る程度か?
夏山登山口
6合目避難小屋
2月の厳冬期なら雲に覆われ風の強い時はありがたくはないが
この雪の状態なら霧氷を作って、少しは冬山らしい薄化粧を
してくれるので雪山気分にさせてくれるので歓迎。
山頂避難小屋に着いた時には雲が切れて剣ヶ峰が姿を見せた。
南壁は日が当たるため茶色い地肌を見せ、まだ白い北壁とは
好対照。弓ヶ浜や日本海も望めた。
雨飾山 [2015年の山]
雨飾山1963m
徳島から、北陸道糸魚川ICで下り、国道148号を南下。まだ暗いなか、
途中のコンビニでは登山らしき車が次々と入ってくる。
この国道を進むと先に、大町市や安曇野市があるので、この
登山口の案内図
案内では400m毎に標識があり11枚目の4400mの歩きで
山頂に着き。歩行時間はゆっくり歩いて登り4時間になっていた。
登山口からは少し下って、山際を流れる大海川の河原に沿って木道を歩く。
案内図で湿地帯になっている沢では、大きくなった水芭蕉の葉など
見られ雪解け時なら、そこそこ見所にはなりそうだ。
2/11標識からは河原を離れ、登りの山道になり右に巻いて行く。
3/11過ぎはブナ平と云うだけあって、ブナの林になる
ブナやカンバの黄葉の間にナナカマドの赤が点在してアクセントに。
山頂まで2時間の標識、山頂までゆっくり歩いて4時間らしいので
ここで、そろそろ半分の距離になるのでは。
視界が開け、山頂への稜線が見えると、荒菅沢への下りになる。
荒菅沢
雨飾山にくる人にとっては、山頂より、此処からの光景が目的と
言っても過言ではないビューポイントではなかろうか。
荒菅沢からは低い樹林帯の中を急な登り。樹林を抜けると笹原が広がる
尾根道になるが途中、ハシゴ場やガレ場があり。帰り道では登り下りで
渋滞して交通整理がいるポイントもある 。
笹平
山頂まじかの休憩ポイント。
笹平から少し下った鞍部で新潟側からのコースと合流。
この山は双耳峰とはなっているが、北峰と南峰は極て至近の距離
三角点のある北峰は記念写真を撮る順番待ちで混雑。
落ち着くのは石仏が並ぶ南峰。姫川をはさんで白馬岳などの
北アルプスの峰々が並び。反対の東側は頚城三山の焼山や
火打山が、その頭を覗かしている。
帰り着いた登山口の駐車場では朝一で来た車が概に帰って空いていたが路肩
沿いには、山頂でお昼にと七時や八時に来た車なのだろう、まだ何百メーターに
わたって路駐の車が列を成していた。三連休なので特に多いとは言え
この山の紅葉時期での人気の高さが伺える。
八ヶ岳 [2015年の山]
八ヶ岳
赤岳~硫黄岳
2015年9月15日
八ヶ岳連峰 最高峰 「赤岳2899m」
中央道を諏訪南ICで 下り、美濃戸口から登山口のある美濃戸へ。
美濃戸へは地道のため、車高の低い乗用車では 、底があたるとの情報も
あるが、着いた駐車場には、ポルシェのスポーツカーが停まっていたので
少しは底をするぐらいで、ほとんどの車は乗り入れ可能では。
美濃戸登山口からは柳川南沢ルートで、まず行者小屋へ向かう。
沢沿いに白樺の小道が続く。
行者小屋で休憩。後方の尾根にそそり立つ岩峰は大同心か?
徳島を昨夜出て1時間半ほど車内で仮眠しただけなので無理を
せず小屋からは一番楽と思われる地蔵尾根ルートで稜線へ。
地蔵の頭には写真でお馴染みの地蔵さんが鎮座。
赤岳展望荘 で昼食と宿泊の手続きをし、空荷で赤岳へ。
赤岳山頂 2899m
北方向は明日向かう、横岳や硫黄岳
中岳、阿弥陀岳へは 同行のM氏がチャレンジ。
翌朝の赤岳
天気が心配だったが、曇り空ながら、雨は当分大丈夫の様子。
雲海の上に富士山も頭を出している。
赤岳の後方には北岳など南アルプスの髙峰、そして西は
穂高、乗鞍、御嶽の高峰は頭を出し、東も霞みながらも
金峰山や甲武信ヶ岳らしき山々が。雲海が無ければ360度の
パノラマ なのだろうが、贅沢は言えない、雨にならないだけマシ。
地蔵の頭からの岩だらけの横岳への稜線に向かう。
来た道を振り返れば赤岳、中岳、阿弥陀岳のトリオ
その後ろは権現岳か?さらに後方には駒ケ岳や北岳らしきシルエット。
ハシゴや鎖のかかる石尊峰や三又峰などの小ピークを次々と越して
横岳 2829mに
横岳から夏だったらコマクサが咲き誇っていたお花畑の尾根を大タルミに下り
硫黄岳山荘からはなだらかな砂礫の道
ジョウゴ沢火口の縁を次々と積まれたケルンに沿って上がって行くと
巨大な爆裂火口の縁に着く、硫黄岳は巨大なカルデラの一ピーク。
晴れていれば大展望が望めるそうだが湧き上がるガスで何も見えない。
「赤岩の頭 」手前から南沢に下る、樹林帯の中を細かく蛇行しながら
ジョウゴ沢まで下ると赤岳鉱泉は、もうすぐ。
真冬になると氷壁のクライミングが名物の赤岳鉱泉
真近に横岳西壁の大同心や小同心が迫り、ロケーションが良い。
北沢に掛かる小橋を何度か渡り返して行くと、林道になる。
ここからの林道歩きが結構長く、うんざりしながら歩き
美濃戸の登山口に帰り着く。
月山 [2015年の山]
月山
1984m
2015年9月4日
月山には羽黒山神社の門前に連なる宿坊の内で一般客も受け入れている
秋の峰入り修行の前とあって宿泊は私達だけで.
お願いしたら6時からのお勤め、お祓いをしていただいた。
明日からは峰入り修行に講中の団体が大勢泊まるとあって
とてもこんな融通はしてもらえない。
空模様は曇り、天気を期待だが。坊主さんから、月山は山頂が
ガスっていることが多いので別名ガスサンと言われている位、晴れているのが
にふさわしい疑死再生の山を感じられるとアドバイス頂いたが。
そのとうりで 登山口に向かう月山スカイラインは上がって
行くほどにガスが出て来だす。
羽黒山宿坊から約1時間、8合目レストハウス駐車場に。レストハウスの営業は
朝8時からのようで出発準備をしていたら、ちょうどオープン。
行動食代わりになるお菓子を購入して弥陀ヶ原の遊歩道へ。
弥陀ヶ原は湿原の中に池塘が広がり花のシーズンには各種の高山植物が
花を咲かせていたのだろうが、花も終わりガスの中ではただの草っ原にしか
見えない。周遊遊歩道を左周りで進み、登山道との分岐に。
感心するのは、さすがに信仰の山。道はずっと石が敷き積まれ
臼石状のコンクリート踏石も あちこちに敷かれ、良く整備されている。
9合目の佛生池のほとりには佛生池小屋が営業している。
佛生池を過ぎ、オモワシ山の腹を巻いて 行くと「行者返し」の標柱。
円の行者が、あまりの険しさに引き返した謂れがある大峰の行者還岳の月山版か?
険しい登りの連続かと覚悟したが、ほんの数分で越せる坂だった。
木道の上では行者ヶ原から吹き上げる雨混じりの強風でよろけることも。
木道が切れ、数メートル先しか見えないガスの中を上がっていくと
かすかに発電の運転音らしき音が雨音に混じって聞こえだし,やがて
まるで砦のような石積がぼんやりと見えだし、月山神社社務所に到着。
立山山頂社と同じく、入り口でお祓いをしてもらわないと、中には入れない。
お祓いをしてもらい月山登頂証明書とお守りを頂き、山頂社にお参り。
ちなみに神社境内は撮影禁止。
山頂社をお参りし、倉庫兼用の神社の休憩所で一休みした後再び雨の中を下山。
佛生池小屋では、ちょっと早いがお昼にして、山菜ラーメン、900円也
降り続く雨で登山道は流れ落ちる水で沢状態。靴の中もだんだんと、濡れてきだした。
それでも、悪天候の中、まだ登ってくる登山者や金剛杖をもった参拝者もちらほらと。
帰りの弥陀ヶ原遊歩道は御田ヶ原参篭所の「月山中の宮」を通り。
8合目登山口に帰り着く。
次は羽黒山へ。随神門から2446段の石段を国宝の五重塔などを
見ながら上がって行くべきだが時間が無いのと、長い石段を嫌い
羽黒山有料道路で直接山頂の羽黒山神社に向かう。
萱葺き木造建築物としては最大の三神合祭殿は屋根の萱の葺き替え中だった。
鳥海山 [2015年の山]
妙高山・火打山 [2015年の山]
妙高山・火打山
笹ヶ峰登山口
白樺林の中につけられた木道歩きが続く。
黒沢橋は絶好の休憩ポイント 。十二曲がりは、わざわざ地図に載って
いる位だから難所かと思っていたが、 ごく普通のつづら道。
むしろその後の富士見平への岩だらけの道の方が登り難い。
高野池ヒュッテにザックをデポして軽装で火打山に向かう。
池塘の広がる天狗の庭は花のシーズンは過ぎたとはいえ
イワイチョウやワタスゲ、ミヤマカラマツ 、ヨツバシオガマ等々の花々は
まだまだ見られるし、雪渓あとではチングルマやコザクラも咲き残っている。
雷鳥平からはトリカブト(花が房状にかたまって咲くミョウコウトリカブト )や
シシウド、アキノキリンソウ、ウサギキク等が、まだまだ花期。
頚城三山の最高峰
火打山 三等三角点 点名 火打山 2461.26m
山頂部が風雨で洗い流されたのか?三角点い石柱基部がすっかり
露出して傾いている。傍らには 摩耗した石仏が並んで立っている
感じでは不動明王のように思われる。
高野池ヒュッテからの火打山
妙高山へ
翌日、高野池ヒュッテより濡れた笹原の中をまず黒沢池ヒュッテに向かう。
だんだんとガスがかかり小雨もぱらつきだす。仕方なく雨具を着用。
黒沢池ヒュッテ
外輪山からカルデラの底に下って行く 。岩だらけでロープ場や
ざれ跡もありで手強い。雪渓の上端を巻いていくと長助池分岐。
案内標柱では、ここから妙高山まで1kmの道のり
ガイドマップでは所要1時間20分、下り1時間。
ここで、最後の登りに備えて一息入れていたら、雨が本格的に
降り出してきた。協議の結果、断念。
妙高山の頂を背にして引き返す。
黒沢池ヒュッテまで戻ってからは大湿原を 右手に、緩い下りの木道歩き。
湿原にはバイケイソウの大群落や水芭蕉の葉も見られ、7月初のシーズンなら
見事なお花畑が広がっていたのでは。 再び富士見平まで戻ってきて往路を
笹ヶ峰登山口に下って行く。
ちょっと一言
山小屋は共に、北アルプスの山小屋と同じアメニティーは期待
しないほうが賢明。ネットにもいろいろと苦情が載っているが
小屋の方にも事情があるだろうし、利用するほうもテントを担いで
自炊をできる根性と体力がない以上仕方ないだろう。
開聞岳 [2015年の山]
開聞岳
山麓ふれあい公園駐車場から、コテージやキャンプ場の間を歩き登山口に。
うす暗い、まったく展望のない雑木林のなかの歩きが続く。
合目表示と共に救助ポイントの標柱も立っている、火山灰で
滑りやすい足元に加えて、苔の付いた岩も多く快適な登山道
とは言い難い。海からの風が期待できないなら標高も低い南
の山なので梅雨入りから秋風の吹きだすまでは遠慮したい山だ。
開聞岳山頂
山頂では東シナ海側に展望があり、屋久島も見えるようだが、山頂には
ガスがかかって、視界が悪い。薄ぼんやりと、それらしき影がありそうなだけ。
晴れて視界が良ければ、屋久島の横に口永良部島が見えるようで、1日違いで
翌日に、その口永良部島の新岳が大噴火を起こしていた。
山頂脇に御嶽神社のお社があった。
山麓ふれあい公園から見た山容は円錐形がちょっと崩れ、秀麗な円錐形
とは言い難いが、この山は何回かの噴火で、できた2段式の山らしいので
多分8合目付近からが新しい噴火によるものか?歩いていても麓は礫混じりの
黒い火山灰の地質が8合目あたりから、とたんに安山岩様の岩だらけになっていた。
深田百名山では選考基準が標高が1500m以上の山らしいが
この山は924mと筑波山と共に1000m未満、円錐形の姿が
素晴らしいのを選んだ理由にしているが、所詮は深田さんが登った
山のなかからの選定とあって、個人的な感想からすると、なぜこの山が
選ばれたのかと甚だ疑問?九州なら祖母山系の傾山や
アケボノツツジが咲く岩峰の大崩山など選ばれるべき名峰と思うが。
ちなみに四国で言えば、地元ながら剣山も外すべき。三嶺か天狗塚
が相応しいのでは。四国島内なら東・西赤石山、そして寒風山などの
瓶が森林道沿いの山々から一座が相応しいと思うがどうだろう?
霧島連山 [2015年の山]
霧島連山のミヤマキリシマ
韓国岳
ミヤマキリシマ狙いで以前に行った九重連山では少し時期が早すぎ
坊がつるでは満開近しだったが、肝心の大船山とかでは蕾がほとんどと
少し残念な山行だったので、今回は天気とミヤマキリシマのベストシーズン
を狙って霧島連山に行ってみた。
まずは、えびの高原から韓国岳に。
噴火警報解除に伴い入山規制が解かれた、硫黄岳登山口から登る。
霧島連山最高峰の韓国岳は火口を取り巻く、数あるピークの最高地点を
山頂としているようだ。
この峰の売りは、新燃岳や高千穂峰を望む絶景でなかろうか。
錦江湾や桜島は靄ってどこがどこやら?雪山でも登れそうそうなので
冬には白銀の峰々と太平洋まで見渡せる大パノラマがありそうだ。
下山は大浪池に向かって下るが、こちらは。等高線に直交して350mの激下り。
木道も段差が酷いステップが多いので、こちらを登りに使うと、大変かも。
大浪池周回コース途中の休憩ポイントと交わる、傍には避難小屋があった。
ここからようやくゆったりした勾配になり。ネットで保護されたノカイドウ
自生地を過ぎると県道脇の韓国岳登山口にたどり着く。
花見物の観光客で賑わうツツジヶ丘を横に眺めながら車を置いてある
硫黄山登山口に戻り次の山、高千穂峰のある高千穂河原に向かう。
高千穂峰
高千穂河原の霧島神宮古宮址から高千穂峰に向かう。
下から見えるミヤマキリシマの咲く稜線は火口お鉢の一部
お鉢まで上がってくると、ようやく高千穂峰が頭を覗かす。
お鉢
後方には中岳、新燃岳、韓国岳、と霧島の山々が連らって見えている。
馬の背と思われる。
高千穂峰が頭を覗かす、標準タイムは高千穂河原から山頂まで1時間半
となっているが、ちょっときついのでは。
一旦下った所が、元々の霧島神宮があった背門丘か?
高千穂峰の北斜面にはミヤマキリシマの大群落が見えている。
天逆鉾が建つ山頂。
やはり標準コースタイムより15分遅れの1時間45分かかった。
下りは富士山や伯耆大山の砂スベリの要領で滑り降りて1時間だった。
下った後は秘湯の宿の大関にランクされたと云う新湯温泉へ。
新燃岳噴火に伴い、閉鎖されていたとあって、温泉進入路の脇では
硫黄臭のキツイ水蒸気がもうもうと上がり、秘湯の趣が大。
乳白色の湯につかり疲れを癒し、明日の山、開聞岳の指宿に向かう。